前立腺とは
私の前立腺癌を見つけてくださった先生が、前立腺癌について詳しく説明してくださった後、
勉強してみてはと本などを貸してくださいました。
私は、専門家ではありませんから間違っているところがあるかもしれませんが、先生の説明や貸していただいた本などを
参考にしながら、私と同じように前立腺癌について少しでも知識を持ちたいという方のために整理してみました。

「前立腺」とはなんて、いかにも難しそうなことを振りかぶって説明するものではありません。
ここのところを知っておくことによって、前立腺癌に関する治療などが理解しやすくなりますから、ぜひ頭に入れておかれたがよいと思います。
 
身体の横から見たものです 身体の前から見たものです
 
前立腺の位置 前立腺は、男性のみに存在し、膀胱(恥骨という骨の裏側にある)の出口に、
尿道を取り巻くようにしてあります。大きさ形は、栗の実に似ています。
(縦約2.5×横約4×奥行約2 cm で、重さ約16〜20 g )
でも高齢になるにつれて大きくなってくる人が多いようです。

尿の通り道である尿道は、この前立腺を貫いています。

男性が年を取ってくると罹るといわれる「前立腺肥大」というのは、
この尿道の周りの前立腺が肥大するもので、肥大することにより機械的に尿道を
圧迫することによって、尿の通り道が狭くなり、排尿障害を起こすものです。

ここで知っておいた方がよいことは、
前立腺の真下にあり、尿道を取り囲んでいる「尿道括約筋」という筋肉のことです。
この筋肉と膀胱出口の筋肉の働きで、尿は膀胱から漏れないようになっているということです。

上の左の図を見ていただくと前立腺の後ろの面は、直腸と接していますから、
触診といって、肛門から指を入れて前立腺の後面に触れることによって前立腺肥大や
前立腺癌の診断が行われます。前立腺癌は、この後面に出来ることが多いそうです。
  
前立腺のはたらき 前立腺の主なはたらきは、前立腺液を分泌することによって、精子の運動をよくするために、
乳白色の弱酸性(PH約6.6)の液を分泌することにあります。
精液中の約13〜33%が前立腺液といわれており、精子に栄養を与えたり、
保護をしています。
  
前立腺で、病気の起こりやすい部位 前立腺液を分泌しているのは、前立腺の外側である外腺で、前立腺癌はこの部位に
発生しやすいといわれています。
前立腺の内部にある内腺が老化とともに肥大化してくる前立腺肥大症です。

ということで、前立腺癌初期は、ほとんど何の自覚症状もなく、癌が進行してくるにつれ
尿の出が悪いとかいった排尿障害が出てくるということですし、癌自体が外腺にできること
が多いことから、前立腺の中を通っている尿道への影響は、それほど強くなく、
それだけに前立腺癌の進行に気づき難いということです。

このことは、とても重要なことだと思います。

前立腺癌の初期に発見するためには、自覚症状のないときに、定期的に検査を受けて
おくことが必要だということです。
一般的に、55歳を越したら毎年1回、60歳を越したら半年に1回は、前立腺検査を
受けましょう
というのは納得できることです。

私が、熊本中央病院に手術入院中に、前立腺肥大症の排尿障害で他病院の紹介で
来られていた方で、後で説明しますが、腫瘍マーカーのPSAが高いことから前立腺癌が
疑われて検査が行われていましたが、このようなことはかなりあるそうです。
前立腺は、男性ホルモンの作用を受ける
前立腺は、男性ホルモンの影響を強く受けるということです。

前立腺の細胞は、男性ホルモンがあると増殖し、前立腺は大きくなり、
男性ホルモンが減少すると細胞は消えていきます。

そこで、男性ホルモンを減少させることによって、前立腺を小さくし、
前立腺の癌を治療するといった薬剤も用いられています。

男性ホルモンの95%は睾丸(精巣)で作られ、5%が副腎で作られる
ということです。
この睾丸での男性ホルモンの生成は、脳の視床下部、脳下垂体で
作られるLH、LH-RH というホルモンによって制御されており、
LH(黄体形成ホルモン)は男性の場合、睾丸に作用してホルモンを
作らせます。
LH-RHは脳の視床下部で分泌され、下垂体でLHを放出させます。

そこで、このLHを減少させる薬を使って、男性ホルモンを減少させ、
前立腺を小さくすることが出来るということが大事なことです。
    
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